書籍・雑誌

2013年7月31日 (水)

愚者のエンドロール 米沢穂信 感想

<p><p><p>■愚者のエンドロール</p></p></p>
愚者のエンドロール 

米澤 穂信

感想
 
創作には3つの立場が登場する
作家 完璧なトリックを作ることを目指す

読者 作者と登場人物に感情移入する

編集者 作品を確実にしあげることを目指す
 
折木奉太郎は作家
千反田えるは読者
入須冬美は編集者
 
チームプレイと個人プレイは別物である
作家は個人でやる場合は、作家本人が全体であるが、チームプレイになる場合、作家はその中の一部になる。
作家本人を傷つけない唯一の方法は確実に完成させること。
作品の質はこの際おいておく。
 
編集者はトリックよりも完成させることを第一に考えるが、最高のトリックが必ずしも最適な現実的手段とは限らない。
読者にわかりづらかったり、放送コードに引っかかる場合は、そのトリックは使えない。
 
作品のドラマが盛り上がって、実際に仕上がることが優先される。
 
本作ではロケの時間が一日しか取れない状況で、複雑な事は出来ない。
ザイル ロープをつかうトリックは危険なので入須の立場としては却下せざるを得なかった。登山部といってもロッククライミングが確実に成功する保証はなかった。
だから最小限の行動で最大限の効果を上げるためには折木奉太郎のトリックが最適であった。
 
▼デジタルで描くことに対しての迷いはあった
手書きの味わいを無くすことは出来るのか。

これが最大の障害だったように思い得る。

読者の立場から言うと、ストーリーがおもしろくて読みやすい絵であれば問題ない。
線の強弱はドローソフトのほうが出しやすい。
編集者の立場からいうと、確実に仕上がる方を優先する。
 
ドローソフトを使うことは最も確実に効率よく漫画を作成する方法として必要であることが確定された。
ドローソフトを使っても、そう簡単には見抜けることは出来ない。
創作は対象となる不特定多数の読者が楽しめることが最優先である。
 
ただCorelDRAWを使った強弱を出すやり方は最近まで気づかなかった。
 
 
アシスタントがなければ書けないのであれば、漫画を描くことは楽しめないというのは問題であろう。

それ以上にアシスタントを使う場合でも、能力を平均化してだれでも同じような絵が描ける必要があるためにデジタル化は必要不可欠になるだろう。

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2011年4月16日 (土)

オイレンシュピーゲル スプライトシュピーゲル 冲方丁

生きろ。
殺されるな。
諦めるな。
何かを見つけてしがみついて生き抜け。
希望があるから生きるんじゃない。
生きていることが最後の希望なんだ。

あたしにはあんたに何もしてやれない。
あんたがあたしに何もしてくれないように。
でもあたしはあんたが生き抜けることを信じている。願っている。祈っている。心から。

オイレンシュピーゲル3 P24

オイレンシュピーゲル・スプライトシュピーゲルは同じ舞台をした作品シリーズ。
攻殻機動隊とアップルシードと絶対可憐チルドレンを合成した感じの作品。

二巻と四巻で二つシリーズのキャラが裏表で交差し、テスタメントシュピーゲルで結合する、という構成になっている。
二巻と四巻は両方同時に読んだほうがいい。
特に四巻では携帯電話で両シリーズの主役がやりとりをする場面が出てくる。

この人の作品のコミカライズは何故か恵まれていない。
蒼穹のファフナーでは打ち切りなり、シュバリエは雑誌が休刊、スプライトシュピーゲルも作家が放り出して、新しく連載しなおし。

手塚治虫先生のミクロイドSとどろろを連想してしまう。

オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫 200-1)

オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫 200-1)

著者:冲方 丁

オイレンシュピーゲル壱 Black&Red&White (1)(角川スニーカー文庫 200-1)


スプライトシュピーゲル I Butterfly&Dragonfly&Honeybee (1) (富士見ファンタジア文庫 136-8)



スプライトシュピーゲル I Butterfly&Dragonfly&Honeybee (1) (富士見ファンタジア文庫 136-8)


著者:冲方 丁




スプライトシュピーゲル I Butterfly&Dragonfly&Honeybee (1) (富士見ファンタジア文庫 136-8)


テスタメントシュピーゲル 1 (角川スニーカー文庫)



テスタメントシュピーゲル 1 (角川スニーカー文庫)


著者:冲方 丁




テスタメントシュピーゲル 1 (角川スニーカー文庫)

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